不器用オヤジの育児備忘録

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前田大然選手のスプリント回数がぶっ飛んでいる話

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2022年カタールワールドカップ、グループリーグの日本対スペイン戦、非常にアツい試合となりました。いつかのアドリアーノのような堂安選手のミドルシュート、そして三苫選手と田中選手の最後まで諦めない素晴らしいゴールで、ドイツに続いて大金星を上げました。

ゴールした選手が注目される一方で、マスコミで話題になった”鬼プレス”の隊長とも言える前田大然選手について、今回ゆるく触れようと思います。

 

こんな時代が来るなんて

まさかスペインとドイツに真剣勝負で勝つ時代が来るなんて、夢にも思わなかった方々もいるでしょう。

学生時代サッカーをするか寝ているかどちらかだった、どうしようもない私もその一人です。

 

Optaによると、

ワールドカップで詳細な記録を始めた1966年以降、1試合で700本以上のパスをしたにもかかわらず敗北したチームは2チームしかなかったそうです。

その1つがこのスペインvs日本におけるスペイン、そしてもう1つがその前週、日本に負けたドイツとのことです。

かっこいいですね。

 

 

このツイートを拝見して、改めて日本はボール非保持からの素早いカウンター攻撃で強豪国を倒すのを基本戦術として戦うことに割り切ったんだなあと感じました。

 

前田大然選手、脅威のスプリント60回を記録

そんな守備の時間が長い試合になると、通常前線のフォワードはイライラしてきます。

1番の仕事である得点の機会が減ってくるので、フォワードとしての結果も出しづらいですし、何より相手に走らされる辛さといったら言葉になりません。

しかしながら前田選手は守備的CFとして割り切ってポジションを確立し、 ボールを保持する相手にプレスをかけ続けてチームに貢献しました。究極の献身的なフォワードといえるでしょう。

この試合に出場した約62分間で、両チーム合わせて1位の60回のスプリント*を記録したのがその貢献を表す最たる例です。

あまりに献身的なこの数字は私の記憶に深く刻まれることになりました。

実際に先制点の堂安選手のミドルシュートのシーンも、前田選手のキーパーへのプレスが効いてミスキックを誘っていますし、

もちろん攻撃時にもスプリントしており、田中選手のゴール時にも三苫選手とともにゴール前に飛び込んできてましたね。

 

*FIFA+を参照:

https://www.fifa.com/fifaplus/en/match-centre/match/17/255711/285063/400235475?competitionEntryId=17

 

ちなみにサッカーにおけるスプリントは、一般的には10~30メートルの距離を、時速24キロメートル(15マイル)以上で走ること、とされているようです。

元々前田選手は足が速すぎて、ジョグでもスプリント換算されるのかもしれないと疑うレベルに60回は凄い記録です。

参考に日本戦で積極的に攻撃参加をしていた、ドイツの左サイドバックラウム選手がこの試合でスプリント数1位だったのですが、90分間で74回でした(同じくFIFA+を参考)。

 

守備的CFという新たな境地

フォワードはゴールに一番近い位置にいると同時に、相手陣内で一番最初にディフェンスをする選手でもあります。

本来得点を取りたい位置の選手が、こうやって献身的に守備にも振り切って結果を出す姿、学ぶべき点かと思いました。

 

日本のストロングポイントは2列目の選手たちと言われています。選手層をみても2列目の選手層は厚く、世界のビッククラブでプレーした経験のある選手もいます。

彼らを生かすためにかつて日本代表のCFであった大迫選手はポストプレーで時間を作り、2列目に時間を与えていた印象です。

それに対し前田選手は走ることで、チームの守備のスイッチを入れて、2列目の選手が高い位置でいい状態でボールを奪う状況を与えていたのかもしれません。

 

2021年のJリーグでも暴れていた笑

ワールドカップでこのような驚異的なスプリント記録を残した前田選手ですが、2021年のJリーグの記録を見てみるとさらに恐ろしいことになっておりました。

なんと、1シーズンの試合ごとのスプリント回数ランキングTOP20のうち、80%を前田選手が占めていました。

Top10でみると、5位鹿島戦の古橋選手と10位湘南戦の小柏選手以外全て前田選手が独占しています笑

ランキングを見た時に何かのサイトのバグかと思うレベルでした。

 

www.jleague.jp

 

このシーズン前田選手は得点王になっているので、スプリントもしてさらに得点量産といういわば無双状態だったことが伺えます。

 

これくらい振り切ってみたい

このように前田選手は持ち前のスピードを攻守に生かして、ジャイアントキリングの影の立役者の一人ともいえる活躍を見せていただきました。

彼の献身的な姿勢、そして自分の長所をチームのために割り切って最大限生かすといったあたり、スポーツだけでなく、日々の仕事や家庭でも学ぶべき点だとしみじみ思いました。